アルブレヒト・デューラー版画・素描展

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国立西洋美術館で開催されている『アルブレヒト・デューラー版画・素描展』に行ってきました。

アルブレヒト・デューラー(1471~1528)はドイツ・ニュルンベルクに金細工職人の息子として生まれました。幼少の頃から絵画の才能を開花させて、ドイツ各地やイタリアで修行して、油彩、水彩画、版画や素描に多くの傑作を残しました。

今回はその中で版画と素描に焦点をあてて展示されていました。そしてその版画も聖書を主題としたもの、肖像画、寓意画を中心にまとめられていました。

どの作品も小品で、小さな画面にぎっしりと描かれていながら、構図はまったく破綻しておらず、絶妙なバランスで主題を印象深いものにしています。

特徴的なサインはイニシャルを図案化したもので、そのサインが描かれた木の札がさりげなく置かれているように描かれていたりして、そのサインを探すのもちょっとした楽しみになります。

また動物や悪魔(怪物)の描写が見事で生物学的にも正確で、その観察眼に驚かせられます。犬や馬など、力強く魅力溢れた姿は、動物好きだったのか?と想像できます。悪魔(怪物)もトカゲなど実在する生物をもとに描かれていて、ウルトラマンなどに登場してもおかしくないデザインだと思いました。

それから犀の図は実際に見たものでなく、他の画家が描いたものを引用したもので、実物にはあるはずのない角がもう一本首の上のほうに生えています。それでもどっしりとした存在感で、実在していると錯覚させられます。

さらに謎を秘めたメランコリアなど傑作と呼ばれる作品を見ることができました。
テーマを版画・素描に絞ったことで、芸術家の全貌や思想すべてに触れることはできませんでしたが、それでも興味深い展示でした。

あと細かい作品を集中して見ていたので、目が疲れてしまい、常設展示は素通りしただけでした。

国立西洋美術館ではiPhoneアプリがリリースされていて、作品に関する解説を聴きながら常設展示を見ることができるんですが、また機会があればゆっくり見てみたいものです。
アプリはiTnesから無料でダウンロードできます。

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この記事へのコメント

Tak
2010年12月30日 14:52
こんにちは。
TBありがとうございました。

年明けにでも、もう一度時間の余裕のある時に
観に行きたいと思っています。
常設展も含めると半日たっぷりかかりそうです。

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  • 「アルブレヒト・デューラー版画・素描展」

    Excerpt: 国立西洋美術館で開催中の 「アルブレヒト・デューラー版画・素描展 宗教/肖像/自然」に行って来ました。 2009年に開催された「かたちは、うつる―国立西洋美術館所蔵版画展」でデューラー.. Weblog: 弐代目・青い日記帳  racked: 2010-12-30 14:49